ランベール・スクール・オブ・バレエ&コンテンポラリー・ダンス

教育と訓練

当校の正式名称は「ランベール・スクール・オブ・バレエ・アンド・コンテンポラリー・ダンス」です。当スクールでは、西洋で発達した舞台舞踊としてのバレエとコンテンポラリー・ダンスの双方を重要な科目として扱い、同じ比重を置いて指導に当っています。どちらか一方の比重が大きくなるということはありません。英国では当校のみに見られる方針です。この教育方針を採用している背景には、歴代の卒業生を見ても分かるように、若きダンサーたちが今日のダンス界においてプロとして活躍し、楽しみながら全体の水準を向上させていくための教育および訓練を施す方針として最適であると考えるからです。

カリキュラム

バレエ

バレエ教育では「イングリッシュ・スタイル」とも呼べる様式を集中的に学びます。これはある特殊な音楽性、動きの正確さそして線の美しさによって特徴付けられます。この高度に開発された訓練様式を経て、効率的で奥の深い身体的体験を得ることに重点を置いています。

3年間の学習の中で、バレエに関する全てを学びます。これを達成するために生徒達は1年目でしっかりしたテクニックの基盤を学ぶことが必要とされます。これには、身に付いてしまった悪い癖を解消するために基本に戻って学ぶことも含まれています。プレースメント(位置)、アラインメント(配置)そしてエポールマン(肩の動き)に重点を置いて学び、これらが自然発生的に身体の中から生まれてくることを目指しています。

コンテンポラリー・ダンス

コンテンポラリー・ダンスのジャンルとは、20世紀初期にアメリカで誕生した幾つかのモダン・ダンス様式を混合させたものからきています。様式の多くは創始者の名前が付けられています。ランベール・スクールで教えているコンテンポラリー・ダンスの様式は、モダン・ダンスの中で主な4つのスタイルを反映しています。これら4つのスタイルは今日のコンテンポラリー・ダンス界においても最も傑出したものであるといえます。

4つのスタイルとは

当校ではこのほか、3年間のコースを通じて教えているスタイルに、ロバート・コーハン・スタイルがあります。このスタイルはグラハム・テクニックから派生し、上記のテクニックを学ぶ基礎を身に付けるためにカリキュラムに組まれています。

時折、ゲスト講師を招き、更に豊かで多様なテクニックを学びます。

パ・ド・ドゥ

パ・ド・ドゥはパートナーを組んだ時のバランスを理解するため、男性と女性の講師により教えられます。講師たちはディレクターと連携して指導します。コース終了の時点でグラン・パ・ド・ドゥを演じることが出来るよう、生徒達の能力を育てることを目的としています。

1年目は基礎から始まります。カリキュラムの一例に、制止した状態、また動きの中における女性の体の重みを男性が認識すること、女性の背後に位置することが多い男性の動きを女性が感じ取ることの必要性、両手の基本的なポジション、女性が胴部分を鍛えることの必要性、パートナーを持ち上げる際に相手のエネルギーの使い方とその流れを認識することなどが挙げられます。

クラシック・ソロ

19世紀のクラシック・レパートリーの中から選ばれたソロの動きを学び、一般向けまた学スクール内でのイベントで披露します。

ポワント

ポワントの学習は多くのバレエ団で基本となっており、そのほかのダンス様式においても脚と足の使い方の発達に最も適した方法です。通常のバレエ・クラスに加え、特別なポワント・クラスが設けられています。女性の生徒たちはポワントの訓練を毎日行います。

バレエ・レパートリー

バレエ・レパートリーは19世紀のクラシック作品のうち、コール・ド・バレエを学ぶための女性向けのクラスです。個人としてのダンサーに団体の中で踊ることを、複数のダンサーと自分とを関連付け、その状況に適応する術を身に付けます。特に1つの幾何学的パターンから次へと移る際に自らの身体を保つこと、その動きを学びます。

コーチング

これはしばしば女性より訓練歴が浅く、「より扱いにくい身体」をしていることのある男性向きのコースです。バレエとコンテンポラリー・ダンスの基本的なコーディネーションを取り上げます。

音楽

表現媒体としての声、音楽とリズムのエネルギーに反応する能力が養われます。特に音楽性と動きの質との結び付きを認識し、その認識を伸ばしていくことに重きがおかれます。音楽に関連した創造的な方法論を学ぶことで、更なる斬新な振り付けを生み出すことを目指しています。

コンテンポラリー・ソロ

重要なコンテンポラリー・ソロ作品を学び、一般向けおよびスクール内のイベントで観客を前に披露します。1人1人の動きの質と創造的な能力を高める訓練をします。生徒達はこれらのソロがいつ、どのようにして生まれたのかその背景についても学びます。

コリオグラフィー(振り付け)

1年目は振り付けの方法論を学びます。2、3年目ではプロジェクト・ワークを通じて振り付けを追及します。指導は個々のプロジェクトを指揮監修し、奨励することで行い、その成果はいずれ一般を対象として上演されます。また照明と衣装に関しては、プロジェクトごとに個人指導を行います。

インプロヴァイゼーション(即興)

ダンス・インプロヴァイゼーションは全学年を通じて教えられ、追求していく科目です。生徒達は、ダンサーが提供した素材から作品を作り上げていく数多くの「ダンス・メーカー」と呼ばれる人たちと共に働くための心得を身に付けます。

パフォーマンス

当校では構内シアターおよび屋外公演用の特設スペースにて1週間にわたるパフォーマンス期間を4回設け、数多くの公演を行っています。研究プロジェクトとしての作品の公演も行われます。リハーサルは年中行われています。スタッフ教師陣、ゲスト振付家また生徒達が指導にあたり、コースの中で重要な役割を果たしています。

コンテクスチュアル・スタディ

各コースの主旨であり目的となるのは、プロとして、そしてそれ以上のレベルで踊るようになるためのプロセスにあります。コンテクスチュアル・スタディはこのプロセスをよりスムーズに身につけるためのもので、実践から離れ、学問としてのダンスに取り組みます。これらの科目では、ディプロマを履修中の生徒を含めた全生徒が、伝統的でアカデミックな手法を用いることで、卒業生レベルにまで引き上げられます。

ボディ・メンテナンス

この分野は実技クラスの中で取り上げられますが、同時に栄養学やケガ予防、ピラティス、アレキサンダー・テクニックその他のセラピー並びに身体発育に関する専門講座でも取り上げられます。